東京都中体連柔道部部長より

ごあいさつ
2021/06/17

続・盡 己 竢 成

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令和3年6月17日
 続・盡 己 竢 成
東京都中学校体育連盟柔道競技部
 部 長  髙 橋 健 司

  目標をもって練習に励んでいた全国の中学生柔道部員たちに、突如、降りかかった昨年度の災難でした。コロナ禍の影響を受け、第32回オリンピック競技東京大会柔道競技も延期されましたが、まもなく開催を迎えるまでに至りました。柔道関係者にとって、開催が追い風になることを期待してやみません。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、突然の臨時休業、諸事業の中止、滞った教育活動の現状を目の当たりにして、無念の日々を過ごした1年間でした。第51回全国中学校柔道(静岡)大会、第45回関東中学校柔道(群馬)大会、そして第59回東京都中学校総合体育大会柔道競技大会の開催中止。やり場のない悲しみと苦しみの中、当時の3年部員がみせた涙が、今でも忘れられません … 。緊急事態宣言が再延長となりましたが、社会生活も学校生活も、昨年度とは比べものにならないくらい平常の活動が営まれるようになりました。もちろん、コロナ対策をしっかりとおさえながらの活動です。

 全中群馬大会、関東山梨大会の予選会となる第60回東京都中学校総合体育大会柔道大会・第40回東京都中学校柔道体重別選手権大会を東京武道館で6月13日(日)に開催することができました。引き続き、6月20日(日)第32回東京都中学校体重別女子柔道選手権大会[講道館] 6月27日(日)第70回東京都中学校対抗柔道大会、第25回東京都中学校対抗女子柔道大会[東京武道館]と開催が予定されています。引き続き、コロナ対策を万全に期して当日を迎えたいと思っております。

指導者の方々へ

 柔道部活動での「学び」を活かし、誇りをもたせ、他の生徒の模範となるような行動をとらせることは、教員として、顧問として、真剣に指導してきた者ならば当然のこと。安全安心に大会を開催するには、関係者がコロナ対策を万全に講じることが条件です。部員に対し、自己管理の徹底と誠実な指導を引き続き、よろしくお願いいたします。

保護者の方々へ

 日頃より厚いご支援、ご信頼をいただきながら活動できることに対し、深く感謝申し上げます。ありがとうございます。本年度も大会開催など、先行きに不安を抱えながら、お子様の努力している姿を目の当たりにしてきたことと思います。本年度は、コロナ禍でありながら、昨年度の様々な反省を活かし、コロナ対策を万全に講じることで、都総体を迎えることができました。義務教育競技団体として、そして大人として可能な限りの事業を今後も展開してまいります。ご理解とご協力をお願いいたします。

柔道部員たちへ

 全国・関東大会予選となる都総体男子個人戦に出場した選手のみなさん、自分が思い描いた結果を残した人、残念ながら果たせなかった人、それぞれだと思いますが、大会に出場できた喜びを噛みしめてくれたと思います。お疲れ様でした。これから女子個人戦を迎える女子選手のみなさん、6月27日(日)男子団体戦、女子団体戦に出場する選手のみなさん、準備は万全でしょうか。昨年度、大会に臨むことができなかった先輩方の顔を思い出してください。先輩方の思いを胸に、メインの大会を迎え、そして悔いなく終えることを願ってやみません。お世話になっている方々への「感謝の気持ち」、取り組んできた「学び」、そして培った「誇り」を大切にして、大会に臨んでください。

 柔道は濃厚接触競技です。コロナ対策を万全に整えても、感染ゼロは容易に果たせません。「正しく」恐れてその徹底を図り、世の情勢を「正しく」判断し、これからも諸事業実施に邁進いたします。

ぞく「おのれをつくしてなるをまつ」

嘉納治五郎師範の教えである「精力善用」「自他共栄」、再度、実践のときであると実感しています。

部長挨拶<令和3年度>

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2020/07/27

盡己竢成

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盡己竢成
東京都中学校体育連盟柔道競技部
部 長  髙橋 健司
 部長に就任して4年目、全国の子どもたちに、よもやこのような災難が降りかかってくるとは想像もし ていませんでした。本来ならば、今日は第32回オリンピック競技東京大会柔道競技第3日目を迎え、全国の柔道ファンを熱狂させていたところでしょう。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月末、突然の臨時休業でした。卒業を控えた3年生たちは、中 学校生活最後の集大成を発揮する諸行事の機会を奪われました。1,2年生は、お世話になった3年生を誠実に送り出す取組を満足に行うこともできなかったと思います。新年度を迎えた矢先の緊急事態宣言の発令で、入学式を含め、年度当初に必要な教育が実施できなかったことは、学校として非常に大きな打撃でした。指導者たちも経験のない事態に為す術もなく、右往左往し、ただただ無念でした。
 生徒も教職員も傷心の中、4月末に第51回全国中学校柔道(静岡)大会、第45回関東中学校柔道(群 馬)大会、そして第59回東京都中学校総合体育大会柔道競技大会の開催中止が発表されました。やり場のない悲しみに、胸が張り裂けそうな思いをした方々の顔が、今でも浮かびます… 。
 6月より緊急事態宣言が解除され、社会生活や経済活動の再開とともに、中学校の現場は分散登校や時 間差登校を経て、ようやく平常の活動が営まれるようになりました。部活動も自治体の活動指針に差異はありますが、全競技にわたり、3密に気を遣いながら活動が再開されています。

 臨時休業からちょうど5ヶ月が経ちました… 。自粛期間を含め、学校再開後、柔道指導者や柔道部員 たちはいかに過ごされてきたでしょうか。

指導者の方々へ

 柔道部活動での「学び」を活かし、誇りをもたせ、他の生徒の模範となるような行動をとらせることは、 教員として、顧問として、真剣に指導してきた者ならば当然のこと。3年生部員を含め、先の動向に不安があるでしょうが、変わることのない誠実な指導をよろしくお願いいたします。

保護者の方々へ

 日頃より厚いご支援、ご信頼をいただきながら活動できることに対し、深く感謝申し上げます。あり がとうございます。お子様のこれまでの取組や努力してきた姿を目の当たりにしてきたことと思います。3年生部員の悲しみの大きさは計り知れません。成果を発揮できる大会を失った今、義務教育競技団体として可能な限り、代替事業を考えていこうと思っております。ご理解とご協力をお願いいたします。

柔道部員たちへ

 この期間、指導者の「教え」を基にして、謙虚に誠実に努力してきたでしょう。いつかいつかと待ちわ びながら、黙々とトレーニングをしていた君たちの姿が目に浮かびます。試合もなくなるんじゃないかと不安の中、それでも鍛え続けていたことと思います。3年生は努力の末、苦しい思いをして得た競技力の向上を実感したり、先輩や後輩とのふれあいを通じて感謝の気持ちを学んだりしたことと思います。メインの大会中止の報告を聞いた君たちの心境を察すると慰めの言葉もでませんが、この気持ちを後輩にどう託していくのか、1,2年は都新人大会に向けて、3年生は柔道部員としての誇りを最後まで忘れず、後輩とともに活動に励んでください。

 柔道は濃厚接触競技です。コロナ対策を万全に整えても、感染ゼロは容易に果たせません。「正しく」 恐れてその徹底を図り、世の情勢を「正しく」判断して諸事業実施に向けて施策を進めてまいります。

「おのれをつくしてなるをまつ」

 嘉納治五郎師範の教えである「精力善用」「自他共栄」、改めて実践のときであると実感しています。


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